世の中には、「恋多き女」と呼ばれる人がいます。宇野千代さんもその一人でしょう。宇野千代さんと言えば、数々の芸術家と情熱的な恋愛を重ねた女流作家です。
故郷の山口で結婚をしていた宇野千代さんは、雑誌に応募した小説が入選したので、単身で東京に出かけます。その帰り道、尾崎士郎という作家と恋に落ち、そのまま同棲し、夫のもとには帰らなかったという方です。
自由奔放に生きているように見える宇野千代さんですが、何度も失恋をしています。とことん男に尽くすタイプなので、いつしか男が去っていくのです。
男が去った後は、悲しみを紛らわすために、畳の部屋の中を芋虫のように何度も何度もゴロゴロ転がったそうです。毎日、泣いて、芋虫になって、必死に男を忘れたそうです。
男を愛するのも命がけがなら、未練を残さず男を忘れるのも命がけな姿が伝わってきます。
「恋多き女」に共通しているのは、進むも退くも潔いということです。過去は済んだこと。思い切り泣いたら、お化粧をして、おしゃれをして街に出掛けるのです。
恋を失った後、なかなか新しい恋に進めない人がいます。
算命学的には、星が偏っている人ほど、気分転換が苦手です。恋でも仕事でも一途ですが、一度、つまずくと、方向転換するのに時間がかかります。「彼しかいないの」と思いつめてしまう傾向があります。
星が偏っているというのは、木火土金水(もっかどこんすい)の星を偏って持っているということです。
Aさんは金性に、Bさんは火性に偏っています。
木火土金水(もっかどこんすい)をバランスよく持っている人ほど、あまり思いつめることなく、気分転換が上手です。
失恋から早く立ち直るためには、特に星が偏っている人ほど、たとえ気が進まなくても、たくさんの人に会いましょう。いろいろな星の気を受けることで、心のバランスが取れ、少しずつ元気になっていきます。
婚活に疲れたときもそうです。寝るなど音楽を聞くなど少し休んだ後は、街に出かけて、いろいろな人に会いましょう。
過去に思いを馳せたところで幸せは訪れません。幸せは未来のみにあるのです!