ファンケルから送られてきた小雑誌『ESPOIR』の、角田光代さんの恋愛エッセイに、
「恋愛が苦手だと言う人は、引越し嫌いと同じで、環境が大きく変わるのが苦手な場合が多い。感情が大きく変化するのも苦手だったりする」
といった内容が書かれていました。思わず何度もうなずいてしまいました。言われてみれば、変化するという意味では、引越しも恋愛も似ているかもしれません。新しい部屋も新しい恋人も、自分に馴染むまで時間がかかります。
引越し嫌いな人が必ずしも恋愛も苦手だとは限りませんが、周りの友人を見渡してみると、恋愛体質の人ほどよく引越しをしているような気がします。
どうしてこの記事が印象に残ったのかというと、算命学的に、『変化』というのは、恋愛力アップのための大切なキーワードだからです。
結婚も基本は『変化』にあります。
例えば、AさんとBさんが結婚するとしましょう。
この2人は、日干支(にっかんし)が干合(かんごう)しますので、出会ったとたん意気投合するでしょう(干合については、①
の記事を参考にして下さい)。
しかし、干合(かんごう)というのは、基本は変化です。結婚すると、Aさんの丙(へい)は壬(じん)に、Bさんの辛(しん)は癸(き)に変化します。
つまり、Aさんの日干支(にっかんし)は火性から水性の質に、Bさんの日干支(にっかんし)は、金性から水性の質に変化するのです。
もし、Aさんの星が火性だらけとしましょう。
Aさんは同じ星に偏っていますから、頑固で、自分を変えるのは苦手です。Bさんについ、自分の価値観を押し付けて喧嘩になるかもしれません。少し意識して、相手に合わせた方がいいでしょう。
変化するのが得意、苦手というのは、持っている星によって異なります。努力によって、柔軟性が培われるというものではありません。もちろん、どちらがいい悪いというのもありません。
ただ、算命学的に、人生は変化の連続です。巡ってくる干支(かんし)によって、人との別れや、環境を変えなければいけない時が何度となく訪れます。変化が苦手な宿命の人ほど、変化に動揺し、変化の波にうまく乗れないことで大きくストレスを感じやすいものです。
またここぞというチャンスの時に、チャンスを逃してしまうのも、変化が苦手な宿命の人です。
今、幸せでないと感じるなら、人生は川の流れのごとく変化するものと受け止め、変化することを恐れず、新しい冒険を試みてみるのが恋愛力アップの秘訣です。
どうせ変化しなければいけない人生なら、自分で人生を変えましょう!