深夜、疲れて寝入ったところを携帯の着信音に起こされ、慌てて電話に出てみると、
「ごめん、寝てた?」
と、彼からの電話。家族だったら、「こんな時間に電話なんかかけてこないでよ!」と、ブーブー文句を言うのに、
「ううん、眠れないから本を読んでたの」
と、本当は眠いのに、無理して明るく答えてしまうことがありませんか?
「がんばって!」
「無理しちゃだめだよ!」
「いつも応援してるから」
本当はそんなやさしい言葉で励ましてもらいたいのはあなたの方なのに、つい物分りのいい女を演じていませんか?
自分とは違うからこそ、けんかして当たり前なのです。
相手に合わせてばかりいると、相手がどんな人間なのかも、自分のことさえもわからなくなります。
ましてや2人の相性がいいのか悪いのか、わからないうちに2人の関係は終わってしまうでしょう。
自分の気持ちを素直に伝えてみましょう。
男と女は、本音で向き合ってこそ、いい関係を築いていけるのです。
例えば、2012年11月16日生まれのA子さんの宿命(しゅくめい)を見てみましょう。
右側は年干支(ねんかんし)、真ん中は月干支(げっかんし)、左側は日干支(にっかんし)と呼びます。
更に、こんな図で表してみました。
干支(かんし)は、十干(じゅっかん)……〔甲(こう)~癸(き)〕と、十二支(じゅうにし)……〔子~亥〕を組み合わせたものです。全部で60種類あります。
年干支(ねんかんし)の壬辰(じんたつ)は29番目の干支(かんし)、月干支(げっかんし)の辛亥(しんいんのい)は48番目の干支(かんし)、日干支(にっかんし)の辛巳(しんきんのみ)は18番目の干支(かんし)になります。
年干支(ねんかんし)と月干支(げっかんし)と日干支(にっかんし)の3点を結んだこの図を、行動領域表、もしくは宇宙盤と呼びます。
行動領域表で、大まかな男女の相性がわかります。例えば、A子さん&B男さんの相性を見てみましょう。
赤の三角形はA子さん、青の三角形はB男さんを表しています。2人とも三角形が広いですから、行動的で、趣味も交友関係も広いでしょう。そして2人の三角形は重なっていますから、共通の趣味や、共通の仲間を持ち、いつも2人一緒に行動することが多くなります。A子さんとB男さんの相性はとてもいいことになります。
一方、A子さんには、別に気になるC男さんがいます。この2人の相性を見てみましょう。
C男さんの青の三角形は小さいです。A子さんほど交友関係も広くないですし、あまり行動的ではありません。また、2人の三角形は重なっていませんので、興味のあるものが合いません。休日は、A子さんは海に行き、C男さんは山に行きと、自然と別行動になるでしょう。A子さんとC男さんの相性はいいとは言えません。
しかし、三角形が重なっていなくても結婚しているカップルはたくさんいます。
例えば、仕事に夢中で相手を気遣う余裕のない時は、いつも一緒にいたがる恋人の存在がうっとうしく感じられることがあります。A子さん&C男さんパターンのように、三角形が重なっていないほうが、お互いに束縛することなく、居心地のいい関係でいられる時もあるのです。
男と女は、
相性がいいからといって結ばれるわけでもないし、
相性が悪いからといって結ばれないわけでもないのです。
算命学では、男女の相性は、一つの条件だけでなく、いくつもの条件を踏まえ、性格的なものも考慮しながら多面的に見ていきます。
男と女は相性だけでは語れないのです。
相性+仕事の状況+両親との関係+〇〇+△△……などなど、
それが算命学で見る男と女の恋の運命なのです。
男と女の相性は宿命(しゅくめい)的にある程度きまっているものです。
しかし、いい相性も、あまりよくない相性も、どういう方向に向かうかは、あなたの凛とした生き方によって、いくらでも変わるのです。